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大会

第106回全国高等学校野球選手権大会
寶馨会長『講評』

講評を行います。

阪神甲子園球場が誕生して100年を迎えた今大会、決勝戦は、大変緊迫した試合で、決勝戦初のタイブレーク試合となりました。

優勝した京都国際高校、おめでとうございました。皆さん、京都国際高校に大きな拍手をお願いいたします!!そして、準優勝は関東第一高校でした。こちらにも大きな拍手をお願いいたします!!

京都国際高校は、中崎、西村という二人の左腕投手を擁し、毎試合少ない失点で、勝ち抜きました。投手力に加えて、守備力、打撃力、機動力も優れたものがありました。選手たちのマナーも素晴らしく、この面でも評価の高いチームです。初優勝、おめでとう。

関東第一高校の選手の皆さん、準優勝おめでとう。こちらも優れた投手力と、硬い守り、バントや走塁の機動力も素晴らしく、安打数は少ないながらもチャンスを確実にものにして、準優勝の栄誉に輝きました。

今大会は、新基準の金属製バットが導入された初年度であり、本塁打数は昨年の23本から7本に減少しました。今年は特に、投手力、守備力、機動力が勝敗を分けた大会であったと思います。

そのような中、公立校として唯一ベスト8に残った大社高校は、全員野球で次々と強豪校に競り勝ち、その大応援団とともに、記憶に残るチームとなりました。大応援団と言えば、石橋高校、掛川西高校も大勢が駆けつけて応援してくれました。

同じくベスト8の滋賀学園も、部員のダンスが評判となったアルプスと一体になった戦いが、旋風を巻き起こしました。

各校選手は、この甲子園球場でプレーできたことに、誇りと感謝の気持ちをもって、これからの高校生としての生活を続け、決してあきらめない人生を歩んでいただきたいと思います。

本日決勝両校の応援団の皆さんも大変ありがとうございました。両校の応援は、ブラスバンドの演奏、チアリーダーのパフォーマンスも含め迫力もあり、また、素晴らしく洗練されたものでもありました。両校はじめ49校すべて、猛暑の中応援し続けてくださった皆さんのご尽力も大いにたたえたいと思います。ありがとうございました!!

審判委員の皆さんにも大変お世話になりました。審判委員の方々は、攻守交代なしでグラウンドに立ち、選手を激励しながら、正確なジャッジと円滑な試合進行に努めていただきました。審判の皆さんにも厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!!

最後になりましたが、阪神甲子園球場、阪神園芸をはじめ、本部役員、都道府県連盟の皆様、大会を支えてくださったすべての方々に、お礼を申し上げます。

100周年を迎えた阪神甲子園球場での高校野球も今日がフィナーレです。
今一度、感謝の言葉を皆さんと共に球場に伝えたいと思います。
ご唱和いただけますか?
私が、「甲子園球場」と申しますので、球場におられる皆さん全体で「ありがとう!」と叫んでください。
よろしいですか。では参ります。
「甲子園球場」
『ありがとう!!』

ありがとうございました。

(令和6年8月23日 日本高等学校野球連盟 会長 寶 馨)

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