講評を行います。
まずは、本日の決勝戦を制した横浜高校の皆さん、19年ぶり4回目の優勝、おめでとうございます。
横浜高校の戦いぶりは、王者に相応しいものでした。先発の織田投手が試合を作り、エースの奥村投手に繋いで、相手を寄せ付けませんでした。打撃は3割打線で、長打もある上に、盗塁も絡めて前半から試合をリードして勝ち進みました。唯一苦戦したのは沖縄尚学戦でしたが、勝ち切って波に乗ったように感じます。明治神宮大会での優勝に引き続いての全国優勝です。おめでとうございました!
智辯学園和歌山高校の皆さん、準優勝おめでとうございます。先発エースの渡辺投手とリリーフ宮口投手の活躍で、5試合のうち無失点試合が3試合もありました。こうした失点の少ない試合運びは、基本に忠実な堅実な守備陣に支えられてもおりました。さらに注目すべきは、打撃陣であります。準決勝までの打率は.377で横浜高校を凌ぐほどでした。決勝戦は惜しくも敗れましたが、素晴らしいチームでした。
両校の応援団の皆さん、熱い声援を大変ありがとうございました。
今年は、ベスト4に関東地区から3校が進出しました。近年、関東地区はレベルが上がってきておりまして、この選抜大会でもそれが証明されました。
健大高崎高校は、昨年の優勝チームです。先発左腕の下重投手が長いイニングを投げ、豪速球の石垣投手が試合を締め括りました。シュアなバッティングと機動力を絡めた打線は、得点力も高いものがあり、王者らしく爽やかな戦いぶりでありました。開会式から含め、Be Together の校歌を何回も聞きました。
浦和実業は、初出場でベスト4です。前足の膝が顔の高さまで上がる特徴的な投球フォームの石戸投手が相手に点を許さず勝ち上がってきました。序盤に得点を上げ、追いつかれても後半に集中打で大量点をとって勝った試合が印象的でした。浦和実業の辻川監督は、37年もの長きにわたって浦和実業一筋に指導してこられたと聞いています。こうして長年の間、指導者として尽力されてきたことが今回、甲子園大会で全国ベスト4という結果として花咲きました。諦めることなく継続して努力することの素晴らしさを教えていただきました。ベスト4、おめでとうございました。
さて、今大会は、ホームラン6本でした。うち、ランニングホームランが2本ありました。しかし、1試合の両チームの総得点数は、9.00点でした。旧基準バットの一昨年が7.00、新基準になった昨年は6.45でした。新基準バットに慣れてきて得点力が上がってきたのだと思います。
1試合の平均時間は、2時間6分でした。夏には、4試合日で2部制を導入します。これまで以上にスピーディな試合運びに努めてください。
全国の高校野球部員の皆さん、皆さんは、これからまだまだ身体も、精神力も、野球の技術も成長することでありましょう。4月から新学期が始まります。野球も、そして、勉強の方も頑張って、夏に向けて大いに成長してください。
最後になりましたが、大会を支えてくださったすべての方々に心よりお礼を申し上げます。全国から球場にご来場いただいた皆さん、また、全国の高校野球ファンの皆さん、温かいご声援ありがとうございました。
引き続き高校野球を応援してくださいますようお願い申し上げ、講評といたします。
ありがとうございました。
(令和7年3月30日 日本高等学校野球連盟 会長 寶 馨)
