第96回選抜高等学校野球大会
寶馨会長『励ましの言葉』
皆さん、おはようございます。この選抜大会への出場おめでとうございます。
新型コロナウィルスの影響がようやくおさまりましたが、
今年は、地震災害で能登半島地域を中心に大きな影響を受けました。
私は、防災に関する研究所で勤務しておりますが、
謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げます。そして、
今なお、被災地で奮闘しておられる方々にも励ましの言葉をお送りしたいと思います。
ところで、出場校の皆さん。皆さんは、何故、甲子園大会に出てくることができたのですか?
今一度、考えてみてください。
野球に強い学校に入ったからでしょうか。
監督さんや部長さんが良かったからでしょうか。
もちろん自分自身が大変な努力をしたことと思います。
子供の頃、だれにグローブとバットを買ってもらいましたか?
毎日毎日、洗濯したり、お弁当を作ったり、してもらいましたよね。
応援してくれた家族、親戚、友達、先生、・・・。
こういうことを考えると、甲子園大会に出場できた皆さんは、もう、
勝っても負けても、勝敗よりも、自分たちの力を出し切ることが大事なんだ。
そんな気持ちになりませんか。
100年の歴史のあるこの甲子園球場、選抜大会で、
精一杯プレーし、チーム一丸となって戦ってください。
努力してきた成果を大いに発揮してください。
試合が終わったら、それができたかどうか。
甲子園に来てどうだったか。
また、考えてみてください。
皆さんの溌剌としたプレー、素晴らしい試合が展開されることを期待して、
私の励ましの言葉とします。
頑張ろう!
(令和6年3月18日 日本高等学校野球連盟 会長 寶 馨)