U-18日本代表候補選手強化合宿が4月4日から3日間、奈良県内で行われた。選抜大会最終日に発表された代表候補選手39人中33人が参加。今年からU-18日本代表の指揮を執る小倉全由監督(前日大三監督)の指揮のもと、それぞれの学校のユニホーム姿で練習を行った。
初日は昼に集合し、午後に練習会場入りして打撃練習やノック、投球練習を行った。2日目は7イニング制で紅白戦2試合を実施。投手陣は選抜大会決勝に進んだ報徳学園の2投手を除いた14人が1イニングずつ登板。打者は2チームに分かれて打席に入った。最終日は初日同様、打撃練習やノック、投球練習を行った後、解散した。
選手たちは、投球練習ではアジア選手権の大会使用球を、打撃練習では木製バットを使い、初日からはつらつとした動きを見せていた。夜は宿舎で、スポーツマンシップやドーピングについての講義や、チームミーティングを行った。
代表候補合宿は、日本代表のチーム力の向上と候補選手の強化とともに、選手たちに国際大会へ臨むにあたっての各種規則や心構えを研修するのを目的に、2019年から実施。各都道府県連盟、日本代表スタッフ、選抜大会選考委員から推薦された選手の中から、日本高野連技術・振興委員会が候補選手を選んだ。
3日間の合宿を終えた後、小倉監督は 「まずはけがなく終えられ、選手たちに声をかけるとみんなニコニコして対応していたのでよかった。今の子は真面目でいい子が多いので、馴染むのも早かった。選手たちには、夏までに成長するようお願いした。新基準の金属製バットは木製バットに近いものがあるので、それをまずは振り込んで、木製バットでも練習してもらえれば。今回の選手たちを基準に、今後、比較しながら各地の選手を見ていければと思う」と話した。
U-18高校日本代表は今夏の全国選手権大会中に最終18人を選出し、9月に台湾で開催予定のU-18アジア野球選手権に出場する。
スタッフは、ヘッドコーチが前橋育英(群馬)の荒井直樹監督、コーチは下関国際(山口)の坂原秀尚監督、報徳学園(兵庫)の大角健二監督で、小倉監督を含め、任期は来年に予定されているU-18ワールドカップまでの2年間。
U-18日本代表候補は、以下のとおり
ポジション | 氏名 | 所属 | |
---|---|---|---|
投手(16人) | 高橋 幸佑 | 北照 | |
金渕 光希 | 八戸工大一 | ||
櫻井 椿稀 | 鶴岡東 | ||
櫻田 隆誠 | 山梨学院 | ||
* | 坂井 遼 | 関東一 | |
高橋 駿臥 | 中越 | ||
竹下 海斗 | 敦賀気比 | ||
中崎 琉生 | 京都国際 | ||
平嶋 桂知 | 大阪桐蔭 | ||
間木 歩 | 報徳学園 | ||
今朝丸 裕喜 | 報徳学園 | ||
山口 瑛太 | 創志学園 | ||
石津 慶大 | 広島新庄 | ||
髙尾 響 | 広陵 | ||
吉岡 暖 | 阿南光 | ||
* | 西尾 海純 | 長崎日大 | |
捕手(3人) | 箱山 遥人 | 健大高崎 | |
* | 熊谷 俊乃介 | 関東一 | |
只石 貫太 | 広陵 | ||
内野手(14人) | 吉川 勇大 | 青森山田 | |
湯浅 桜翼 | 仙台育英 | ||
武田 勇哉 | 常総学院 | ||
石塚 裕惺 | 花咲徳栄 | ||
髙山 裕次郎 | 健大高崎 | ||
颯佐 心汰 | 中央学院 | ||
* | 片井 海斗 | 二松学舎大付 | |
* | 髙橋 徹平 | 関東一 | |
西口 友翔 | 敦賀気比 | ||
石見 颯真 | 愛工大名電 | ||
豊島 虎児 | 創志学園 | ||
土居 湊大 | 広陵 | ||
山畑 真南斗 | 明徳義塾 | ||
石田 智能 | 明豊 | ||
外野手(6人) | 〇 | 吉田 翔輝 | 大阪桐蔭 |
境 亮陽 | 大阪桐蔭 | ||
濱本 遥大 | 広陵 | ||
百々 愛輝 | 英明 | ||
木村 留偉 | 明豊 | ||
正林 輝大 | 神村学園 |
〇は、けがのため合宿辞退
*は、春季大会のため不参加