東西の選抜選手50人が全力プレー
高校軟式野球の選抜選手による第2回「春の軟式交流試合 in 甲子園」(日本高校野球連盟主催、全日本軟式野球連盟、朝日新聞社、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が5月4日、阪神甲子園球場で開かれました。東日本、西日本チームそれぞれ25人、計50人の選手が全力でプレー。応援に駆けつけた部員や生徒、保護者、観客ら約2500人が大きな声援と拍手を送りました。
「軟式の魅力を伝える」と選手宣誓
試合に先立つ開始式で、日本高野連の北村聡会長が「この交流試合は軟式野球にもっと光をあてようと、昨年始まりました。選ばれた皆さんは軟式野球の光です。光輝くものを足元に置く人はいない、と言います。今日の経験を生かし、全国で軟式野球に取り組む人々に元気や希望を与えられるような存在になってください」と激励しました。
選手宣誓では、西日本チームの増野葵主将=あべの翔学(大阪)=が「甲子園という憧れの舞台に立てる喜びと責任を胸に、最後の一球まで全力で戦い抜きます」、東日本チームの渡邊弦星(げんせい)主将=浦和実(埼玉)=が「投手を中心とした粘り強い守備、戦術や走塁で1点をもぎ取る攻撃。高校軟式野球の魅力を伝えます」と、それぞれ決意を述べました。
見応えある終盤の攻防に大きな声援
試合は、2点を追う西日本が九回表、1死二、三塁として内野安打と失策で3-3の同点に追いつきました。逆転のピンチを迎えた東日本は、右翼の守備から再登板した投手が三振を奪うなどして、しのぎ切りました。そのままのスコアで引き分けとなりましたが、終盤の攻防は見応えがありました。
両チームのベンチ近くの観客席にはそれぞれ耐久(和歌山)、あべの翔学のブラスバンドの生徒たちが陣取り、明るく軽やかな音色を響かせました。応援に駆けつけた部員たちは天理(奈良)や京都翔英、比叡山(滋賀)など近畿のチームが多かった一方で、東日本の関東第一(東京)と三浦学苑(神奈川)、松商学園(長野)の計約90人も、ひとかたまりになり、大きな声援と拍手で盛り上げました。
短時間でコミュニケーションを深める
西日本チームの副主将を務めた宮川蘭斗(れんと)選手=開新(熊本)=は九回表、1点差に迫る内野安打を放った場面を振り返り、「打席に入る前、やばい、来たーと気持ちが高ぶりました。2ストライクに追い込まれ、バットを短く持ち、必死で変化球に食らいつきました」「こんなに大勢の方に応援されるのも、吹奏楽のある応援も初めてでした。ほんとうに良い経験をさせてもらいました」。
東日本チームの副主将・阿部蒼大(そうた)選手=東洋大牛久(茨城)=は、初顔合わせのメンバーをまとめることに最も気を使ったといい、「試合までに時間のない中、まずはお互いに名前を覚え、コミュニケーションを深めるようにしました」「軟式野球は守備が大事です。二回に逆転してリードしてからは、投手を中心にしっかり守ろうと声を掛け合いました。そのあたりはよくできたと思います」と振り返りました。
ミーティングや講義で高校野球の意義を考え
試合終了後、選手たちは甲子園歴史館を見学。西宮市内の宿舎に戻ってのミーティングでは、日頃の部活動での苦労や課題、軟式野球をもっと盛んにするアイデアなどを語り合いました。
翌5日は、今回初めての試みとして、日本高野連技術・振興委員長の正木陽さん(元高知商監督)が「高校軟式野球の素晴らしさを未来に繫(つな)ぐために」の題で講義しました。
正木さんは「硬式も軟式も同じ高校野球。部員が少ない、練習環境が整っていないなど条件が違う中でも、全力で取り組み、最善を尽くすことが最も大事なことです」と呼びかけ、日本学生野球憲章にうたわれているフェアプレーの精神、スポーツマンシップ、教育の一環であること、規則を守る重要性などについて話しました。
最後は宿舎近くの野球場で練習と紅白戦を行い、3日間にわたる日程を終えました。













































